苗とは

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苗とは
苗とは

「苗」とは、種を播いてから、畑に植えられるようになるまでの若い植物体のことを言います。苗を理解する上では、よくヒトが例にされます。
ヒトの場合は、新生児として生まれてから、成人するまで保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校と段階的に環境を変えながら育てられます。食事・睡眠・運動をベースに、体や脳の成長ステージにあわせて、勉強や部活動、人間関係、遊びを経験し、刺激とストレスを受け、社会で生きていくための力を身に着けます。
植物も同じです。種を直接畑に播き、いきなり厳しい環境にさらすよりも、「適切な環境」で育て、徐々に外の環境に慣らしてあげる必要があります。
植物の場合は、水・肥料・光合成・呼吸をベースに、生育ステージにあった日射量・温度・湿度条件の中で、適度なストレスを受けながら生長することで、畑の環境に耐え、大きな実りをもたらす植物体となります。

苗とは
苗半作
苗半作
苗半作

農業界には「苗半作」という言葉があります。苗作りが終われば、その作は半分終わったようなものという意味です。
ヒトの場合、成人するまでに身に付けた「体力・知力・思考力・社交性・価値観」といったものが、その後の人生に大きく影響を与えますが、植物においても苗の状態が、畑に植えてからの生育に大きな影響をもたらします。
葉・茎・根が充実しており、ストレスに耐えてきた「良い苗」は、畑に植えた後も素早く根付き、力強く生長していきます。 すなわち、苗作り(育苗)は、栽培全体を通して非常に重要な工程です。

苗作り(育苗)の難しさ
接木苗

しかしながら、栽培全体の中で、「苗の質」というものは非常に大切であるにも関わらず、「良い苗」を作ることは簡単ではありません。種子の品質、品種特性、植物生理、その時期の環境条件、これらを全て理解しながら、瞬間瞬間で、「最適な環境」を提供する必要があります。「最適な環境」とは植物にとって快適な環境という意味ではなく、畑で活躍できる「良い苗」になるための環境という意味です。その条件は植物の生育ステージや品目・品種によって異なるため、苗作りには非常に高度な知識と経験、技術が必要になります。

接木苗
ベルグアースとは
ベルグアースとは
ベルグアースとは

ベルグアースは、高度な知識と技術が必要かつ手間と失敗のリスクと隣合わせの「育苗」を生業とする会社です。高品質な苗を安定供給するために、独自の「苗生産管理システム」を構築し、受注から播種、一次育苗、接木、二次育苗、選別、出荷までの工程を組織的に行っています。

かつて苗は、生産者が各自で種を播き、自家育苗によって仕立てられていました。しかし、現在は苗業者が作った購入苗を利用することが当たり前になりつつあります。
私たちベルグアースは、「苗の供給」という農業ひいては社会において重要な仕事を担っているという自覚と責任を持ち、これからも精進し続けます。

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