ウイルスガード苗
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ウイルスの病原性を弱めた弱毒株(植物ワクチン)を植物体に接種すると、同種の病原ウイルスは後から植物体に⼊れなくなり病気が起きません。
これが植物ワクチンによる予防です。
その防除効果は⾼く品種を問わず発揮されるため、⽣産者は収量性がよいなどお好みの品種を使って栽培できます。
⽣産者⾃ら製剤を準備して苗に接種することは可能ですが、植物ワクチンを確実に接種できる成功率は低いため、不安定な防除結果につながることがありました。
そこで、弊社の苗⽣産技術と接種技術を組み合わせ、植物ワクチンを接種した苗を⼤量⽣産し、全国へ供給する体制を整えました。
弊社はアースストレート苗、ポット苗として取り扱っております。
病気について
- キュウリにおけるウイルス被害
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全国のきゅうり栽培では、⾍によって媒介されるウイルスが複数種類発⽣しております。
ウイルス種の中には、推定で年間50億円以上の経済損失をもたらすものがあります。
樹勢の低下、果実の変形または株ごと枯らすなどの被害を及ぼすウイルスに対して、⼀部のウイルス種に耐病性品種はあるものの、すべてのウイルス種に効果的な防除⼿段はありません。
- ズッキーニ⻩斑モザイクウイルス (ZYMV)
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ズッキーニ黄斑モザイクウイルス (ZYMV: Zucchini Yellow Mosaic Virus)
は葉に緑色のモザイク状の病斑が現われるのが特徴です。
果実に凹凸が生じ、萎凋が発生します。
このウイルスはアブラムシにより感染し、管理作業等で使うハサミに付着した汁液で感染が拡大します。
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キュウリモザイクウイルス(CMV)
スイカモザイクウイルス(WMV)
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キュウリモザイクウイルス (CMV: Cucumber Mosaic Virus)
は果実や葉に小さな黄斑の症状が多数見られ、モザイク状に病斑が現われます。
スイカモザイクウイルス (WMV: Watermelon Mosaic Virus)
は新葉に緑色のモザイク病斑が現われます。
いずれのウイルスもアブラムシにより伝染し、管理作業等に使うハサミに付着した汁液で感染が拡大します。