- 技術開発方針
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昔から受け継がれてきた“接ぎ木”の技術と、新しい技術を組み合わせ、オンリーワンの育苗技術・商品の創出を行い、日本農業への貢献およびグローバル化を目指します。
これまで、接ぎ木といえば「土壌病害に強い台木」と「果実を収穫する穂木」を組み合わせることで、病害虫から穂木を守り、おいしい果実も収穫できるといった1+1=2となるようなものでした。しかし、これからは穂木そのものに付加価値を与え1+1=∞になるような、これまでになかった接ぎ木の可能性を追求していきます。
- 技術開発体制
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植物生理や植物病理などの基礎研究に加え、実践的な育苗管理や生産者目線での応用研究も実施しています。その他、関連会社である「むさしのタネ」と連携し、より生産者の皆様に受け入れられやすい品種の育種も行います。また、海外での育苗や、日本式接ぎ木苗の海外展開、ベルグアースオリジナルの栽培方法の普及について情報交換、指導を行っています。
- 製品開発の歴史
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2001年
閉鎖型苗生産システムに関する研究を開始
(日本最大級の閉鎖型育苗施設) - 2005年 閉鎖型苗生産システム導入 e苗販売開始
- アースストレート苗 ベルグアース設立前より販売
- ウイルスガード苗 ZY 2012年販売開始
- ウイルスガード苗 CW 2018年販売開始
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高接ぎ木苗
(ハイレッグ苗) トマト:2015年販売開始 / ナス:2016年販売開始 - ダブルブロック・ハイレッグ苗 2016年販売開始
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2001年
閉鎖型苗生産システムに関する研究を開始
- 主要論文・受賞歴・特許
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共同研究を通しての論文や、その他研究内容について公表しています。
発表した論文例
・「低温貯蔵開始直後における24時間のボトムヒート処理がトマトおよび
ナス断根接ぎ木挿し穂の貯蔵後における発根に及ぼす影響」
・「低気温貯蔵中における短期間ボトムヒート処理による
ナス接ぎ木挿し穂の発根促進」
など
特許例
・「育苗用培土及びこれを用いた野菜類の挿し木方法」
・「植物の挿し木苗の育苗方法」
など
- 品質管理への取り組み
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害虫モニタリング
ハウス内に害虫が侵入していないかをチェックします。
各ハウスに害虫モニタリング用の害虫捕獲粘着紙(ビタット トルシー)を設置し、特に重要害虫であるアザミウマ・コナジラミの捕獲数をカウントします。顕微鏡検査
苗の異常が確認された場合、すぐに顕微鏡で菌の有無を確認します。
菌が確認されたら、何の菌に侵されているかを確認し、適切な農薬の選定を行います。
顕微鏡検査は自社農場すべてで実施しています。苗確認
日々、苗に異常が発生していないか確認し、異常が発生する前の対処を取ります。
また、異常が発生している苗をいち早く確認し、防除に努めます。